立ち止まって見上げた空に。

限りなく視界良好

2011/04/30 REQUESTAGE9@大阪城ホール


スタンド立見
出演


昨年に続き、今年もリクエステージに行ってきましたー。
音楽っていいなあと改めて実感。感想を簡単に書いておきます。




京都でまったりしすぎたせいで、大阪城公園に着いたのは開演15分前。到着がギリギリになってしまうのはもはや遠征時のデフォとなりつつあります(苦笑)だってせっかくだから観光も楽しみたいもんね!
去年見つけた穴場(だけどまわりには人もちゃんといて安心)のトイレでサクっと着替えを済ませて中へ。今回の場所はスタンド立見。チケを買ったのが公演2日前の販売終了30分前で、スタンド立見かサイドバック席しか残ってないところを立見にしてみたんですが、結果として正解でした。場所もゆったり広かったし、会場全体がよく見えたし、まわりも熱い人ばかりで騒ぎやすかったし(笑)
そんなこんなで自分の場所を確保して待っていると、今回の主催であるFM802のDJが登場。このイベント、オープニングや転換時など随所でラジオのDJさんが登場して、オーディエンスを飽きさせないように客席にインタビューをしたりウェーブしたりと、うまく取り回してくれるのです。ここで流れたのはホルモンのメガラバ、モンパチの小さな恋のうた、B'zのULTRA SOULという鉄板曲ばかり!会場のテンションはいきなり最高潮。会場みんなが全力で大合唱&拳をあげて「ウルトラソウッ!ハイ!!」いいなーこのノリ。会場に響きわたるみんなの声と突きあがる拳で、音楽の力ってすごいなあ…としょっぱなから感動。



■世界の終わり
セットリスト

  1. ファンタジー
  2. 天使と悪魔
  3. 幻の命

1組目は予想どおり世界の終わり。このイベント、事前にタイムテーブルが発表されないので、次に誰が出てくるかはそのときになってみないと分からないのです。
このバンドはEARTHを出したときからずっと注目しているんですが、なかなかタイミングが合わず今回が初のライブ。演奏も歌も不安定極まりなかったけれど、それを補って余りある深瀬くんの声。やっぱり私、こういう少年っぽい声が好きだ。ストレートすぎてちょっとあざといかな、なんて思っていた幻の命も、生で聴くと素直に感動しちゃいました。いろんなところでプッシュされているからかお客さんの反応もよくて、これからもっともっと大きくなっていくんだろうな、ってもう武道館が決まっているんだっけ。
しっかし曲数が少なすぎ!3曲って。せめてあと2曲は聴きたかったなー…。インスタントラジオと青い太陽をやってほしかった。



Perfume
セットリスト

  1. (FAKE IT)
  2. ねぇ
  3. ワンルーム・ディスコ
  4. Dream Fighter
  5. ポリリズム

私の中では断トツのトリ候補であっただけに、この順番での出演には驚き。それはみんなも同じだったようで、次がPerfumeが来ると分かったときは、会場からなんとも言えない歓声や溜息が。
いやーもうほんっとかわいかった!3人のダンス、トーク、仕草にきゅんきゅんが止まりませんでした。かわいいは正義!と声を大にして言いたくなっちゃいましたよ(笑)お客さんの心を掴むのも上手かったなー。「いけんのー?」(イェーイ!)「やれんのー?」(イェーイ!)「いけんのやれんのどっち!?」とか、「パンチ、パンチ、バイバイ、バイバイ、ぐるぐる、ぐるぐる」とか。
セトリも私のようなライトファンにはうれしい流れ。去年はやらなかったワンルーム・ディスコが聴けたのがいちばん嬉しかった!この曲、メロディも歌詞も大好きで。歌詞の女の子のような境遇になったことはないんですが、勝手に感情移入しちゃうんです(笑)ずっと聴かず嫌いだったPerfumeを好きになったのは、去年このイベントに参加するにあたって予習をしたのがきっかけで、そのときいちばん気に入った曲がワンルーム・ディスコ。このイベントで、この曲を聴けてよかった。



UVERworld
以前参加した地元のイベント(TREASURE)に出演していたんですが、あのときは音響が最悪すぎてほとんど聴けていないようなもので。こういうイベントって、普段なかなか耳にしないアーティストを見られるいい機会ですよね。私のいた場所の周りは彼らの熱狂的なファンばかり。歓声の中から楽器の音に必死に耳を傾けていたんですが、演奏上手いなあ。この手のハードな音は新鮮。うーん、確かにかっこいい。ファンが多いのもうなずける。
ボーカルがMCで朝日新聞の話のコラムに触れたのはちょっとびっくりでした(失礼)



KREVA
実は私、高2のころは熱心なキックヲタでして。当時はライブがめちゃくちゃ敷居の高いものに思えて一度も生で見たことはなかったんですが、人生における再生回数ランキングというものがあるとすれば間違いなく「アンバランス」が5位以内に入ってくるくらいに聴きまくっていたんです。が、自分の好みがこういうラップからバンドへと変わったこともあって、活動休止後は個々の活動を追うこともなく。KREVAも作風がどうも合わなくて、唯一好きなイッサイガッサイをやってくれればいいなーなんて思っていて。
で、期待どおりイッサイガッサイと、Perfumeの575リミックスなんていうレアなものも聴けちゃってもう大満足で、あとは正直その後のアジカンが楽しみでしょうがない状況だったんですが(ほんとごめんなさい)、途中でなんとまさかまさかまさかまさかのMCU乱入!続いてLITTLEも!!「次の曲はリクエストにはなかったけれど」→イツナロウバ!そりゃそうだよーみんなキックの曲が聴けるなんて思わないもん。でも聴きたいに決まってるじゃん!思わず飛び跳ねて叫んじゃいました。だって大好きだったアーティストに活動休止から7年後に会えるなんて。KREVAMCUもLITTELEもありがとう!!!ほんとうに夢のような時間でした。ああもう完全復活しちゃえばいいのになー。みんな待ってるよーーー。
変な文章でごめんなさい。それだけ嬉しかったんです。ほんとうに来てよかった。



ASIAN KUNG-FU GENERATION
セットリスト

  1. 新世紀のラブソング
  2. ソラニン
  3. ループ&ループ
  4. リライト
  5. アンダースタンド
  6. 君という花

EN

  1. 転がる岩、君に朝が降る

そんなわけでまさかまさかの2年連続トリですよ。本人は「癒着ではないので疑わないでください(笑)」なんて言ってましたが(笑)今年もアジカンをトリにしてくれてありがとう802!
セトリは定番中の定番チューンが並ぶ、これぞまさにアジカン!という王道・鉄板な流れ。あの場で求められていたものにきっちりと答えられていたんじゃないかと思います。他の人の感想が気になって、終わったあとについったで検索してみたんですが、豪華なセトリでよかった!という声がいっぱい。これがきっかけで好きになってくれた人もけっこういるみたいで、こちらとしては嬉しい限りです。アジカンに関してはね、もっともっと多くの人に聴いてほしい!と本気で思っているので。うーん、やっぱり定番曲の持つ力は大きいな。それを改めて感じました。ループやアンダースタンドのキラキラ具合、リライト・君という花での熱狂。この並びに最近の曲が入ってこないのがもどかしいのも事実だったりしますが(ソラニンはゴッチの詞じゃないから、今後定番化するかどうかは微妙な気が)。
アジカンって、本人たちが提示するものと聴き手が求めるもの、これがなかなか合致しないバンドだなあとしばしば感じるんです。ここでこうやっていればもっとオーディエンスの心を掴めただろうに!と、行ってもいないフェスの感想を読んで一人モヤモヤしたりなんかして。自分ほんとめんどくさいファンだなーなんて思うんですが(苦笑)それが今回は違った。オーディエンスの期待にしっかり答えてくれた。それがもう、自分にとってはめちゃくちゃ嬉しかったです。自分の好きなバンドは他の人にもよかったって思ってほしいと望んでしまう人なので。
だからワンマンではレアな曲をいっぱいやってください(←)
「僕ら関東から来たんですけど、関東では節電ムードが広がっていて、ミュージシャンもアコースティックライブをやったりして。それはそれですごくいいことだと思うんだけど、それに窮屈さを感じているのも事実で。だから今日ここで演奏できて嬉しいです。リハーサルのときに泣きそうになっちゃって、」その言葉どおり、ゴッチは終始笑顔。音を鳴らせることの喜びが全力で伝わってくるような歌・演奏でした。ゴッチの声、よく伸びていたなあ。ただ私のいた場所だけかもしれないけれど、他のアーティストに比べて演奏の音量が小さかったのが残念。これは去年も感じたことですが。
アンコールではゴッチから2つのお願い。1つ目は、物販で売っているチャリティーバンドを1つでも2つでもいいから買ってほしいということ。「アジカンけっこういいじゃん」←他のアーティストに引っ張られて頑張ってMCをするゴッチが微笑ましかった。2つ目は、「去年やって味をしめた」ということでウェーブをやりたい!と。建ちゃんがギターを置いてステージから降りて、スタンド席を先導しようとしていたんだけど、走り出す前にウェーブが先にスタートしちゃって(笑)このグダグダっぷりすら愛おしい。で、ウェーブが進む中、ゴッチが転がる岩に入るためのアルペジオをぽろぽろと爪弾きはじめて。これは去年と全く同じだったんだけど沁みたなあ。 
ウェーブが終わり、拍手に包まれる中「このあたたかさが東北にも伝わるといいね。」と一言、そして、転がる岩へ。


終演後は物販にてチャリティーバンドを購入。ゴッチがMCで触れたからか、ものすごい行列でした。「好きなアーティストが宣伝していたから」こういう理由でもいいと思うんですよ。間接的にファンを直接的な行動へ繋げる。これも立派な役目だと思います。



そんなわけで、1年ぶり2回目のリクエステージ参加はこんな感じ。音楽の持つ力とアジカンを好きだという気持ち、それを改めて実感できたイベントでした。勢いにまかせて書いたのでひどい文章だとは思いますが(苦笑)いつもこれくらい気合い入れて書きたいなー。読んでくださってありがとうございました。